8-2.不定詞 形容詞的用法
例1) | 私は | 遊ぶ時間を | もっていない。 | (遊ぶ時間がない) |
S | O(直) | V(完他) |
この文章は述語が完全他動詞なので S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、この文章の O(直) の内容を見てみよう。
ここには「遊ぶ」という動詞(連体形)を含んでいる。そして、これが「時間」という名詞を修飾している。この場合も「遊ぶ」に対する主語は無く、主語・述語関係は成り立っていない。
だから、不定詞の形容詞的用法を使って表せば良い。
遊ぶ | 時間 | ⇒⇒⇒ | time | to play | ||
したがって、
I | have | no time to play. | となる。 |
S | V(完他) | O(直) |
注1 形容詞が名詞を修飾する方法
①単語単独で名詞を修飾する場合
英語も日本語と同じように前から後ろの名詞を修飾する。
⇒⇒⇒ |
この例では、「あの」も「白い」もそれぞれ単独で別々に「花」を修飾している。このように、単語が単独で名詞を修飾する時は、前から後ろへの修飾となる。
②語句として名詞を修飾する場合
英語では後ろから前の名詞を修飾する。
上記の「遊ぶ時間」について説明してみよう。
この日本語だけ見ると、「遊ぶ」という動詞が単独で「時間」を修飾している形になっている。しかし、これを英語で表すと、不定詞の形容詞的用法「to play」と語句として名詞を修飾する形になる。だから、後ろから前への修飾となる。
遊ぶ | 時間 | ⇒⇒⇒ | time | to play | ||
例2) | 私は | 何か食べる物を | 欲する。 | (何か食べる物が欲しい) |
S | O(直) | V(完他) |
この文書は述語が完全他動詞なので S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、この文章のO(直)の内容を見てみよう。
ここには「食べる」という動詞(連体形)を含んでいる。そして、これが「もの」という名詞を修飾している。この場合も「食べる」に対する主語は無く、主語・述語関係は成り立っていない。だから、不定詞の形容詞的用法を使って表せば良い。
何か | 食べる | 物 | ⇒⇒⇒ | something | to eat | ||
|
【何か~物 ⇒ something】
したがって、
I | want | something to eat. | となる。 |
S | V(完他) | O(直) |
※形容詞の特徴は「名詞を修飾する」ことと「C(補語)になる」ことである。ここでは「名詞を修飾するもの」しか扱っていないが、もちろん「C(補語)になるもの」もある。
しかし、ここでは触れない。