13-2.前置詞 副詞的用法

■付加語になる名詞に付いて副詞句を作る

文型のところでも解説したように、付加語であり「名詞+助詞(又はその名詞の意味を方向づける語句)」の助詞(・・・)にあたるものが英語では前置詞になる。
再三、これについては解説済みであるが、ここでも例を挙げておこう。

例1) 私は 8時に 家を 出た。
  S O(直) V(完他)

この文章は述語が完全他動詞なので S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、S,V,O 以外の語、付加語 の内容を見てみよう。
この「8時に」という付加語であるが、「名詞(8時)+助詞(に)」で構成されている。
ゆえに、この助詞(に)は英訳すると前置詞(at)になる。

付加語であり 名詞(8時) 助詞(に) だから
   
英訳すると 前置詞(at) 名詞(eight) となる。

 

したがって、

 

I left my home at eight. となる。
S V(完他) O(直)  
例2) 私達は 川に沿って 歩いた。

S V(完自)

この文章は述語が完全自動詞だから S+V(完自) の文型で表せる。
では、S,V 以外の語、付加語 の内容を見てみよう。
この「川に沿って」という付加語であるが、「名詞(川)+その名詞の意味を方向でける語句(に沿って)」で構成されている。ゆえに、この名詞の意味を方向づける語句(に沿って)は英訳すると前置詞(along)になる。

付加語であり 名詞(川)

その名詞の意味を方向づける語句

(に沿って)

だから
 
 
英訳すると 前置詞(along) 名詞(the river) となる。

 

したがって、

 

We walked along the river. となる。
S V(完自)  
例3) 私は 昼食を食べずに(食べることなしに) 働いた。
  S V(完自)

この文章は述語が完全自動詞だから S+V(完自) の文型で表せる。
では、S,V 以外の語、付加語 の内容を見てみよう。
この「昼食を食べずに」という付加語であるが、「名詞(昼食を食べること)+その名詞の意味を方向づける語句(なしに)」で構成されている。ゆえに、この名詞の意味を方向づける語句(なしに)は英訳すると前置詞(without)になる。

付加語であり 名詞(昼食を食べること)

その名詞の意味を方向づける語句

(なしに)

だから
 
 
英訳すると 前置詞(without) 名詞(having lunch) となる。

このように、前置詞は後に動名詞(名詞句)をとることもできる。

 

したがって、

 

I worked without having lunch. となる。
S V(完自)  

※前置詞は後に名詞をとるのが普通せあるが、形容詞や副詞をとったり、句や節をとることもある。
ここでは、その例として動名詞を述べるにとどめ、他の例については触れない。

以上のように前置詞は使われる。