7.日本文を英文に変える場合のポイント

1. まず述語を判断することにより、「どの文型で表せるのか」を知る。 基本的には、必ず7分型のどれかで表せるはずである。 だから、まず「文型を使いこなせるようになること」が「正確な英文を作ること」の第一段階である。
2. 後は「文を構成するそれぞれの要素の表し方」を判断すれば良いだけである。 文型が決まれば、後は文を構成する要素の表し方さえ考えれば良いだけである。

このように考えていけば、正確な英文を確実に組み立てることができるのである。
文型が理解できた(?)今、後は文を構成する「単語ではない要素(句や節)」を表すテクニックをしっかり覚えていただきたい。

 

「不定詞の使い方がよくわからない。」とか「関係代名詞がどうも・・・」とか思っているあなた・・・。
その原因は、それらを「・・ための」と訳せるからとか、「・・するところの」と訳せるからというように、訳の上から判断しようとするところにある。

 

しかし、実際は「それらがどのような役割を果たしているか。」が重要なのであり、それを的確に捕えられれば、訳に振り回されることもなくなるのである。

 

詳しくは、それぞれの単元で説明するとして、ここでは「私はこの本を読む時間が欲しい。」(形容詞句の解説例)について簡単に振り返ってみよう!O(直)の「この本を読む時間」についてであるが・・・

1. まず訳の上から追ってみる。

これが一般的な考え方で、「この本を読む(ための)時間」「・・ための」と訳せるので不定詞の形容詞的用法で表すと考える。

しかし、ここには「ための」などというのは実際に入っておらず、常に「ための」などを入れて考えなければ不定詞の形容詞用法であることがわからないのでは不合理である。

2. 次の役割の上から追ってみる。

「この本を読む」が「時間」という名詞を修飾している。

 

連体修飾語になるのは形容詞の特徴だから、句であり動詞を形容詞化するこの形(動詞の連体形)は不定詞の形容詞的用法で表せば良いと考える。

 

このように、「こういう役割を果たしているので・・を使って表す。」と考えていけば、直接的かつ正確に表現方法が見えてくる。