8-3.副詞的用法(動詞を副詞化し副詞句を作る)
■例を挙げてみよう。
例1) | 私は | 勉強しに | ここへ | 来た。 |
S | 付 | 付 | V(完自) |
この文章は述語が完全自動詞なので S+V(完自) の文型で表せる。
では、この文章の 付加語 の内容を見てみよう。
ここには「勉強しに」という動詞(連体形)がある。そして、これが「来た」という動詞を修飾している。この場合も「勉強しに」に対する主語は無く、主語・述語関係は成り立っていない。
だから、不定詞の副詞的用法を使って表せば良い。
勉強しに ⇒⇒⇒ to study
したがって、
I | came | here | to study. | となる。 |
S | V(完自) | 付 | 付 |
例2) | 私は | あなたに会えて | うれしい。 |
S | 付 | 述⇒形容詞⇒P |
この文章は述語が動詞ではなく形容詞なので、be動詞を使い S+V(be)+P の文型で表せる。
では、この文章の 付加語 の内容を見てみよう。
ここには「会えて」という動詞(連用形)を含んでいる。そして、これが「あなたに」という直接目的語を伴って、「うれしい」という形容詞を修飾している。この場合も「会えて」に対する主語は無く、主語・述語関係は成り立っていない。
だから、不定詞の副詞的用法を使って表せば良い。
あなたに会えて ⇒⇒⇒ to meet you
したがって、
I | am | glad | to meet you. | となる。 |
S | V(be) | P | 付 |
※ちょっと、付加語について振り返っておこう。
付加語は文章を構成する上で必ずしも必要ないものであり、副詞(用言の連用形)または副詞的語句がなるのであった。
つまり、この不定詞の副詞的用法は、付加語が動詞の連用形を含んでいる場合に、それを表現する方法のひとつである。
以上のように不定詞は使われる。