8-1.不定詞 名詞的用法
句と節のところで述べたように、不定詞は 名詞句・形容詞句・副詞句 を表す手段として使われる。つまり、この不定詞を使えば、
①動詞を名詞化(~こと,~の)
②動詞を形容詞化(連体形⇒名詞を修飾)
③動詞を副詞化(連用形⇒用言を修飾⇒付加語)することができる。
もちろん、句であるから、これらの動詞に対する主語が無いのが言うまでもない。
形 | to + 原形動詞 |
■名詞的用法(動詞を名詞化し名詞句を作る)
例1) | 私の趣味は | テニスをすることです。 |
S | 述⇒(名詞+助動詞)⇒P |
この文章は述語が動詞ではないので、be動詞を使い S+V(be)+P の文型で表せる。
では、この文章の P の内容を見てみよう。
ここには「する」という動詞を含んでいる。そして、これが「テニスを」という直接目的語を伴って、「・・こと」と名詞化することによりPを構成している。 もちろん、「する」に対する主語は無く、この中では主語・述語関係は成り立っていない。だから、不定詞の名詞的用法を使って表せば良い。
テニスをすること ⇒⇒⇒ to play tennis
したがって、
My hobby | is | to play tennis. | となる。 |
S | V(be) | P |
例2) | 私は | 本を読むことを | 好む。 | (読むのが好きだ) |
S | O(直) | V(完他) |
この文章は述語が完全他動詞なので S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、この文章のO(直)の内容を見てみよう。
ここには、「読む」という動詞を含んでいる。そして、これが「本を」という直接目的語を伴って、「・・こと」と名詞化することによりO(直)を構成している。もちろん、「読む」に対する主語は無く、この中では主語・述語関係は成り立っていない。だから、不定詞の名詞的用法を使って表せば良い。
本を読むこと ⇒⇒⇒ to read books
したがって、
I | like | to read books. | となる。 |
S | V(完他) | O(直) |