14-3.名詞節を導く間接疑問

疑問詞を含む疑問文が他動詞の直接目的語になる場合、これを間接疑問という。
間接疑問では、主語・述語の語順が肯定文の形「S+V」にもどる。

■例を挙げてみよう

例1) 私は 彼が誰なのか 知っている。
  S O(直) V(完他)

この文章は述語が完全他動詞なので S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、この文章の O(直) の内容を見てみよう。
これは「彼は 誰ですか。」という疑問文を「彼が 誰なのか」と O(直) にした形である。このような場合の語順は次のようになる。

 

疑問文 彼は誰ですか。 ⇒⇒⇒ Who is he?
O(直) 彼が誰なのか ⇒⇒⇒ Who he is

 

このように、疑問文を間接的に直接目的語にする間接疑問では、主語・述語の位置関係が肯定文の形にもどる。

 

したがって、

 

I know who he is. となる。
S V(完他) O(直)  
例2) 私は その時あなたが何をしていたか 覚えている。
  S O(直) V(完他)

この文章は述語が完全他動詞なので S+V(完他)+O(直) の文型で表せる。
では、この文章の O(直) の内容を見てみよう。
これは「その時 あなたは 何をしていましたか。」という疑問文を「その時 あなたが何をしていたか」と O(直) にした形である。このような場合の語順は次のようになる。

 

疑問文 その時あなたは何をしていましたか ⇒⇒⇒ What were you doing then?
O(直) その時あなたが何をしていたか ⇒⇒⇒ what you were doing then

 

このように、疑問文を間接的に直接目的語にする間接疑問では、主語・述語の位置関係は肯定文の形にもどる。

 

したがって、

 

I remember what you were doing then. となる。
S V(完他) O(直)