2-1.名詞・代名詞
まず、日本語に品詞について学んでみよう。
英文法をやっていく前に、国文法について理解していただきたいので、これに触れることにする。
自立語について・・・自立語とは1単語で意味のわかる語
名詞・代名詞(体言という)
人、物、事を表すものが名詞 代名詞である。
例)人・・・坂本龍馬、私 物・・・机、オレンジ 事・・・入試、文化祭
■名詞・代名詞の特徴
①「は」「が」という助詞を伴って主語になる。名詞・代名詞以外主語にはなれない。
例1)彼は英語の先生になった。
<主語・・述語 は 何が・・どうした>
②「の」という助詞を伴って名詞を修飾する語(連体修飾語)になる。
例2)あなたの本はここにある。
「あなた」という代名詞が「の」という助詞を伴い「本」という名詞を修飾している。
修飾語とは語の意味を詳しく又は限定する語をいう。
したがって連体修飾語とは体言に連なりその体言の意味を詳しくする語ということになる。
例を見てみると「本」に「あなたの」が付くことにより「本」の意味が詳しく限定されている。
③単独または「で」「に」「から」などの助詞を伴って用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する語(連用修飾語)になる。
例3)昨日私は英語で手紙を書いた。
「昨日」は単独、そして「英語」は「で」という助詞を伴って、それぞれ「書いた」という動詞を修飾している。
連用修飾語とは用言(動詞・形容詞・形容動詞)の意味を詳しく又は限定する語である。
しかし、連用修飾語は連体修飾語とは異なり、修飾する語(修飾語)と修飾される語(被修飾語)が必ずしも対になっているとは限らない。
この例のように離れている場合が多い。被修飾語をみつけるには、その修飾語を文章中で後ろへ移動させていく。
そして、それ以上動かすと文意がおかしくなる位置に置いた時、次の語が被修飾語となる。
例2の「あなたの」は別の位置に移動できない。
本はあなたのここにある。(文意成立せず)
本はここにあなたのある。(文意成立せず)
「あなたの本」はこの形を崩せない。
このように連体修飾語の場合は修飾・被修飾の関係が必ず対になっている。
これに対し
例3では「昨日」も「英語で」も共に「書いた」の前まで移動できる。
私は英語で手紙を昨日書いた。
私は昨日手紙を英語で書いた。
したがって、「昨日」も「英語で」も「書いた」という動詞を修飾する連用修飾語といえる。
連用修飾語の場合はこのようにして被修飾語を探す。
④「です」「だ」などの助動詞を伴って述語になる。
例4)これはペンです。
⑤単独で独立語になる。
例5)先生、さようなら。